◎カシミールでは数カ月前から暴力事件が急増し、多くの市民が爆弾テロや銃撃戦に巻き込まれて死傷している。
インドの係争地カシミール地方で銃撃戦があり、反政府勢力とみられる戦闘員2人が死亡した。警察が8日、明らかにした。
それによると、現場はカシミール北西部の集落。7日深夜、「何者かが集落内に入り、暴れている」と警察に通報があった。
陸軍と警察の合同部隊がこの集落に向かい、正体不明の武装集団に遭遇。銃撃戦となった。
警察は声明で、「イスラム主義者とみられるゲリラ兵が部隊に向けて発砲したため、銃撃戦となり、2人が死亡、複数人が現場から逃走した」と述べた。
合同部隊が逃げた者たちを追っている。
インドとパキスタンはそれぞれカシミールの一部を管理している。この係争地をめぐる領有権争いが解決する目途は立っていない。
カシミールでは数カ月前から暴力事件が急増し、多くの市民が爆弾テロや銃撃戦に巻き込まれて死傷している。
カシミールの反政府勢力は1989年の武装蜂起以来、中央政府と戦ってきた。カシミールで生活するイスラム教徒の多くがパキスタンへの編入か独立という反政府勢力の目標を支持している。
インドとパキスタンは1947年の独立時、65年、71年の計3回、この境界線を巡って衝突(印パ戦争)している。