◎ニューデリーの在アフガン大使館は2021年8月の政変で失脚したガニ大統領が任命した職員がインド当局の許可を得て運営している。
インド、ニューデリーの住宅街(Altaf Qadri/AP通信)

インド外務省は5日、首都ニューデリーの在アフガニスタン大使館が閉鎖後も業務を継続していると明らかにした。

同省の報道官は記者団に対し、「同省は先週、在アフガン大使館から10月1日以降、業務を停止すると連絡を受けていた」と語った。

同大使館は1日、「インド在住のアフガン市民に対する緊急支援サービスは継続する」とホームページに掲載していたが、事実か否かの確認は取れていなかった。

外務省報道官は同国在住のアフガン市民・難民に対し、「ニューデリーの在アフガン大使館は業務を継続しているため、焦る必要はない」と強調した。

また報道官はアフガンを統治するタリバンの外交官やムンバイのアフガン領事館職員(旧政権)らと連絡を取り合っていると述べた。

タイムズ・オブ・インディア紙によると、駐アフガン大使は数カ月前に出国し、他の多くの外交官も第三国に亡命したという。

タリバンと在アフガン大使館はインド外務省の発表に関する声明を出していない。

インド政府はタリバンを承認しておらず、首都カブールの在アフガン・インド大使館は2年前に閉鎖されている。

ニューデリーの在アフガン大使館は2021年8月の政変で失脚したガニ(Ashraf Ghani)大統領が任命した職員がインド当局の許可を得て運営していた。

インド政府はタリバンを承認するかどうかについては、国連の決定に従うとしている。

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、インドで公式に登録されている難民約4万人の3分の1がアフガン人だという。2021年8月の政変後にインドに逃れたアフガン難民の数はこれよりはるかに多いとみられる。

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