インド、国内の燃料供給確保へ、中東の緊張高まる中
インドに輸入される石油・ガスの多くがホルムズ海峡を経由している。
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インドのプーリー(Hardeep Singh Puri)石油・天然ガス相は22日、米国がイランの核施設を攻撃したことで中東の石油・ガス供給の混乱リスクとエネルギー価格の高騰が懸念される中、国内の燃料供給を保護するための措置を講じると表明した。
トランプ(Donald Trump)米大統領は22日、米軍がイラン国内にある3つの核施設を空爆したと発表した。
これにより、エネルギー市場と投資家はホルムズ海峡を通じた輸送に混乱が生じる懸念が高まったと懸念。原油価格のさらなる上昇が予想される。
インドに輸入される石油・ガスの多くがホルムズ海峡を経由している。
プーリー氏はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「過去2週間、中東情勢を注意深く監視してきた…インドは過去数年間で供給源を多様化しており、現在、その大部分はホルムズ海峡を経由していない」と書いた。
インドは世界第3位の石油輸入国兼消費国である。
プーリー氏によると、輸入量(日量480万バレル)のうち、中東からの輸入は半分未満とのこと。
イランはナタンツ、フォルドゥ、イスファハンの核施設が攻撃を受けたことを確認したが被害の程度は明らかになっていない。