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インド外相「米国との関税交渉継続中」50%関税迫る

インドと米国の貿易交渉はインド側が農業部門と乳業部門の市場開放に応じなかったため、破綻した。
インドのモディ首相(左)とトランプ米大統領(ロイター通信)

インドのジャイシャンカル(Subrahmanyam Jaishankar)外相は23日、米国との関税交渉が続いており、レッドラインを守りながら協議していると明らかにした。

トランプ(Donald Trump)米大統領はインドがロシア産石油を購入していることを理由に、インドからの輸入品に50%の関税を課すと表明した。

このうち25%はすでに発動済み。残りの25%は8月27日に適用される予定だ。

8月25日から29日にかけて予定されていた米代表団のニューデリー訪問は中止が決まり、関税引き下げや延期への期待は打ち砕かれた。

ジャイシャンカル氏はニューデリーで開催されたフォーラムで講演。「交渉には守らなければならないレッドラインがある」と述べ、農家と小規模生産者の利益を特に強調した。

インドと米国の貿易交渉はインド側が農業部門と乳業部門の市場開放に応じなかったため、破綻した。

両国の貿易額は1900億ドル超。インドの24年の対米貿易黒字は457億ドル(約6.7兆円)であった。

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