◎インドの鉄道網は世界最大級であり、歴代政府が数十億ドルを投じてインフラを整備したにもかかわらず、事故が多発している。
2024年6月17日/インド、西ベンガル州、貨物列車が旅客列車に突っ込んだ現場(AP通信)

インド東部の西ベンガル州で17日、貨物列車が旅客列車に突っ込み、少なくとも9人が死亡、数十人が負傷した。

現場はヒマラヤ山脈の麓に位置する観光地ダージリン。客車3両が脱線し、最後部は衝突の勢いで宙に浮いた状態となった。

事故後、現場には消防、警察、野次馬が集まった。

地元メディアによると、多くのボランティアが負傷者の救出作業に参加したという。

地元テレビ局は救助隊の話しとして、「亡くなった9人のうち3人は鉄道関係者であり、50人近くが病院に搬送された」と伝えている。

貨物列車の運転士も死亡した。報道によると、この運転士は信号を無視して旅客列車に追突したという。

事故発生から数時間後、消防とボランティアは乗客の捜索を終えた。

影響を受けなかった客車は切り離され、約1300人を乗せて目的地である州都コルカタに向かった。

インドの鉄道網は世界最大級であり、歴代政府が数十億ドルを投じてインフラを整備したにもかかわらず、事故が多発している。

安全性を向上させる努力は今も続いているが、毎年数百件の鉄道事故が発生。そのほとんどが人為的ミスや信号システムの老朽化によるものとされる。

東部オディシャ州バラソールで昨年6月に発生した鉄道事故では300人近くが死亡した。

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