◎インドでは過密状態の船・ボートの事故が多発している。
インドの警察当局は7日、南部ケララ州の河川で乗客30人以上を乗せた2階建てボートが転覆し、子供を含む少なくとも22人が死亡したと発表した。
事故は7日夜に川の河口付近で発生。乗客のほとんどは観光客だったとみられ、8日午前の時点で22人の死亡が確認された。
当局は河口付近で行方不明者を捜索している。
ケララ州政府によると、沿岸警備隊と中央政府の支援部隊が捜索活動に加わったという。
観光船はケララ州マラップラム地区のアラビア海につながる河口近くで転覆した。警察が事故原因を調べている。
一部のメディアは「定員の2倍にあたる50人近くが乗船していた」と報じているが、それ以上の詳細は明らかになっていない。
ケララ州のスポーツ・漁業担当相は地元通信社プレス・トラスト・オブ・インディアに、「犠牲者の中には休暇中の子供が含まれており、病院に搬送された4人が重体」と明らかにした。
州首相は8日、犠牲者と遺族に哀悼の意を表し、関係機関に捜索活動を監督・継続するよう求めた。
プレス・トラスト・オブ・インディアは州政府関係者の話しとして、「8日は州を挙げて喪に服す日とされた」と報じている。
モディ首相(Narendra Modi)はツイッターに声明を投稿。「人命が失われ、心を痛めている」と書き込んだ。
インドでは過密状態の船・ボートの事故が多発している。
2020年9月には南部アンドラプラデシュ州で定員オーバーの観光船が増水した河川で転覆し、12人が死亡。2018年5月には同州で過密状態のボートがひっくり返し、30人が死亡した。