◎姉妹はカースト制の最下層「ダリット」に属していた。
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インドの警察当局は15日、北部ウッタルプラデシュ州で10代の姉妹がレイプされ殺害された事件について、男6人を逮捕したと発表した。
地元警察によると、15歳の17歳の姉妹の遺体は木に吊るされた状態で14日に発見されたという。姉妹はカースト制の最下層「ダリット」に属していた。
国連によると、ダリットに分類される人々は攻撃の対象になりやすく、毎年数千人が殺害されているという。人権団体はダリットの女性が最も性暴力に遭いやすいと警告している。
地元警察の報道官は記者会見で、「姉妹は14日に外出し、逮捕した6人のうち2人と会っていた」と説明した。
この2人は警察の取り調べで姉妹をレイプし、首を絞めて殺害したと認め、自殺に見せかけるため木に吊るしたと証言したという。
報道官は残り4人の認否を明らかにしていないが、インドPTI通信は情報筋の話を引用し、「4人は殺人ほう助と強姦で逮捕された」と報じている。
また報道官は、事件に関与したとみられる別の男2人を逮捕したと説明したが、この2人の認否も明らかにしていない。
検察は殺人、ほう助、暴行、強姦、未成年者強姦を視野に入れ捜査を進めているとみられる。
インドPTI通信によると、被害者の母親は14日遅くに警察に通報し、「正体不明の男たちが娘を誘拐した」と説明したという。
この集落の住民は姉妹の遺体発見に激怒し、デモを行ったと伝えられている。
この事件はSNSでも怒りを呼び、野党議員たちはモディ(Narendra Modi)首相率いる与党インド人民党(BJP)と州政府を総口撃した。
あるツイッターユーザーはBJPを「レイプ推進党」と呼び、カーストを「地球で最も愚かな制度」と糾弾した。「カーストがある限り、インドは開発途上国から抜け出せません...」
インドは「レイプ大国」と呼ばれるほどレイプ事件が後を絶たず、2020年にダリットの女性が集団レイプされ死亡した事件は全国規模の抗議デモを引き起こした。
ウッタルプラデシュ州では先月にも13歳の少女がレイプ・殺害されている。
インドのレイプは2012年にニューデリーのバス車内で発生した残忍な事件以来、世界で脚光を浴び続けている。連邦議会はこの事件後、法律を強化した。