◎モルディブのムイズ大統領は昨年11月、同国に駐留するインド軍に撤退を要請した。
インド政府は8日、モルディブに駐留する軍事要員を民間の技術スタッフに置き換えると発表した。
それによると、要員を置き換えたうえで、インドから人道的サービスを提供する航空機3機を配備する予定だという。
モルディブのムイズ(Mohamed Muizzu)大統領は昨年11月、インド軍に撤退を要請した。
少なくとも75人のインド軍関係者がモルディブに駐在している。インドはこれに先立ち、モルディブに軍用機1機とヘリコプター2機を贈っている。
両国の関係は中国寄りの政策を推進するムイズ氏が就任して以来、緊張している。
モルディブ外務省は先月初め、両国の当局者がニューデリーで会談し、インドが3月10日にモルディブからの撤退を開始し、5月10日までに完了させることで合意したと明らかにしていた。
インド外務省の報道官は記者団に対し、「モルディブに駐留するインド軍兵士は有能なインド人技術者に置き換えられるだろう」と述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。
インドと中国は何十年もの間、東西を結ぶ航路上に位置するモルディブで影響力を争ってきた。