◎新たに9人の遺体を回収し、死者数は10人になった。
2022年5月20日/インド、北部ジャム・カシミール地方のトンネル崩落現場(Dar Yasin/AP通信)

インド北部カシミール地方の当局者は21日、トンネル崩壊事故の現場から新たに9人の遺体を回収し、死者数は10人になったと発表した。

このトンネルはヒマラヤ地方で建設が進む新たな山岳高速道路の一部であり、19日遅くに崩落した。現場はカシミール南部のランバン地区。

当局は20日に1人の遺体を収容していた。

インド政府災害局の報道官は21日の会見で、「行方が分からなくなっていた作業員全員の遺体を収容した」と述べた。

救急隊は重機と手作業で瓦礫を撤去し、遺体を収容した。

当局によると、崩落したのは高速道路の本体トンネルではなく、換気と物資や機材を運ぶ建設用トンネルであった。

また救助活動はトンネルの入り口付近で20日に発生した地滑りにより遅れたと伝えられている。

インド・チベット国境警察が公表した映像にはトンネルの入り口近くの斜面が崩れ、救助隊が大急ぎで避難する様子が映っていた。

当局によると、この地滑りで救活動を支援していた作業員3人が負傷し病院に搬送されたという。命に別状はない。

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