インド・アッサム州、バングラデシュ人の強制送還を強化

アッサム州はバングラと260キロメートルの国境を共有している。
インド、北東部アッサム州の駅(Getty Images)

インド北東部アッサム州政府が不法移民とみなすバングラデシュ人を強制送還する取り組みを開始した。現地メディアが10日に報じた。

人権活動家は当局が恣意的にバングラ人を国外追放していると批判している。

アッサム州政府の高官は今週、過去数年間にわたって各種裁判所で移民と認定された3万人のうち、5月以降、303人のバングラ人を強制送還したと明らかにした。

同州で生活するバングラ人は州内に家族や土地を持つ長期居住者で、その多くはイスラム教徒が多数派のバングラにルーツを持つ人々である。

人権団体はヒンズー教が多数派のインドで、バングラ人が誤って不法移民に分類されていると指摘。多くの人が裁判所の判決に対し、高等裁判所で争う余裕がないと説明している。

アッサム州はバングラと260キロメートルの国境を共有している。

同州は先月、裁判所で移民と認定された人々を強制送還し始めた。同州の市民はこの措置を支持している。

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