◎ヒンズー教徒とイスラム教徒の衝突は先週本格化した。
インドの首都ニューデリーで16日、ヒンズー教の宗教行事中に乱闘が発生し、警察官を含む数人が負傷した。
地元メディアによると、ヒンズー教徒たちはニューデリー郊外のジャハンガープリの市街地でイスラム教徒と衝突したという。
警察の報道官は16日、乱闘に至った原因を調査していると声明を発表した。
地元メディアは、ヒンズー教の祭りであるハヌマーン・ジャヤンティ(ハヌマーン神の生誕祭)を記念するイベントの最中に乱闘が発生したと報じているが、規模や原因は分からないとのこと。
ヒンズー教徒とイスラム教徒の衝突は先週本格化した。
16日の暴動に関与したイスラム教徒はモディ首相の退陣を要求したと伝えられている。ソーシャルメディアにも、「モディ首相はイスラム教を見下している」という投稿が相次いで寄せられた。
ヒンズー教の民族主義政党が支配する州の一部は先週、イスラム教徒との衝突が発生したことを受け、夜間外出禁止令と対象地域での集会を禁止した。
アルジャジーラによると、先週10日に中部マディヤプラデシュ州で発生したイスラム教徒とヒンズー教徒の衝突は略奪に発展したという。
モディ首相の出身地であるグジャラート州でも乱闘が発生し、少なくとも1人が死亡したと伝えられている。
野党議員たちは、モディ首相のインド人民党やその他の民族主義政党が支配する州で衝突が頻発していると懸念を表明している。一部の野党議員はモディ首相がヒンズー教徒をあおっていると主張した。
野党13党の党首は16日、平和と調和を求める共同声明を発表した。「一部の支配階級は食事、服装、信仰、祭り、言語が違うという理由で相手を差別し、国を分断しようとしています」