▽BBCは23年、モディ首相に批判的なドキュメンタリーを国内で放送。インド政府の反発を招いた。
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インドの連邦機関執行総局(ED)が外為法違反の疑いでBBC(英国放送協会)に31万4510ポンドの罰金を科した。現地メディアが21日に報じた。
EDは23年4月、外国為替管理法に基づいてBBCの調査を開始した。
EDは対外取引の正常な発展や国際社会の平和・安全の維持などを目的に外国為替や外国貿易などの対外取引を監視する機関。
ロイター通信は情報筋の話しとして、「BBCは23年12月にインド語放送の新会社を設立した際、外国人持ち株比率を許容される上限である26%まで引き下げなかったため、通知を受けた」と報じている。
その結果、BBCは21年10月15日以降の違反行為に対し、1日ごとの罰金とともに31万4510ポンドの罰金を科せられたという。
さらに、新会社の取締役3人は違反期間中に業務を監督する役割を果たさなかったとして、それぞれ10万5000ポンドの罰金命令を受けた。
BBCは声明で、「通知を受け取っておらず、届き次第、内容を確認し、次のステップに移る」と述べた。
BBCは23年、モディ(Narendra Modi)首相に批判的なドキュメンタリーを国内で放送。インド政府の反発を招いた。
インド政府はこのドキュメンタリー「India: The Modi Question」を「プロパガンダ」と一蹴。この映像をブロックし、ソーシャルメディアを通じたクリップの共有も禁止した。