◎ネズミが大麻195kgを破壊し尽くした?
穏やかな表情を浮かべるネズミ(National Geographic)

インド警察は24日、売人から押収し警察署に保管していた大麻約200kgをネズミが食い尽くしたと明らかにし、ネズミを非難した。

北部ウッタルプラデシュ州の裁判所は押収した大麻が消えた理由を警察に説明するよう求めていた。

同裁判所は警察の報告書を引用し、「ネズミは警察を恐れない」と述べている。「小さなネズミから麻薬を守るのは難しいようです...」

警察はネズミが大麻をかじって破壊した事例を3つ挙げ、ネズミを非難。判事はこの主張を認めた。

警察は報告書の中で、「ネズミが大麻195kgを破壊し尽くした」と述べている。

また警察は、「ネズミは別の事件で押収した大麻386kgの一部をかじり、破壊した」と報告した。

裁判所は警察の主張を認め、「マトゥラー地区の警察署に保管されていた大麻約700kgがネズミの攻撃を受け、破壊された」と認定した。「この警察署はネズミの攻撃に直面しています,,,」

また裁判所は「警察にネズミ退治のノウハウはない」と指摘。押収品を守るためには専門機関、研究所、薬品会社の支援を受けるしかないとした。

マトゥラー地区の警察署長は記者団に対し、「警察署に保管されていた大麻の一部は大雨被害で別の場所に移していたため、ネズミの攻撃を回避できた」と明らかにした。「ネズミは狡猾な生き物であり、大麻だけでなくあらゆるものを食い尽くします...」

アルゼンチンでも2018年に同様の事案が発生している。警察官8人は保管庫から大麻約500kgが消えた理由をネズミに押し付け、解雇された。

一部の専門家はインド警察の主張に異議を唱えている。それによると、ネズミが大麻数百キロを食い尽くしたのであれば、その周辺に死骸が散乱するはずだという。「小さな体のネズミが大麻をかじれば、中毒を起こし死ぬはずです...」

2019年に公表されたレポートによると、実験用ラットに大麻入りの生地を与えたところ、体温が大幅に低下し、ひどく弱ったという

インド東部ビハール州警察は2017年、押収したアルコール数千リットルが消えた事件の犯人はネズミであると主張し、ネズミを糾弾した。

2018年にアッサム州の現金自動預払機の中に入っていた現金約120万ルピー(200万円)がボロボロになっていた事件の犯人はネズミだった。

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