◎衝突は北部パンジャブ州とハリヤナ州の境界付近で発生。警察は州都に続く道路にバリケードと有刺鉄線を設置し、数百人の農家を迎え撃った。
インドの警察当局は6日、農作物の最低価格の見直しを求める農家のデモ隊に催涙ガス弾を撃ちこみ、インターネット通信を遮断した。
衝突は北部パンジャブ州とハリヤナ州の境界付近で発生。警察は州都に続く道路にバリケードと有刺鉄線を設置し、数百人の農家を迎え撃った。
また当局は抗議者間のやり取りを防ぐため、ハリヤナ州のいくつかの地区でインターネット通信を遮断した。
農家たちは政府による支援の拡大、農作物の最低価格引き上げ、最低価格の保証などを求めている。
3年前にも同様の抗議デモがあり、数万人の農民が1年以上にわたって首都ニューデリー近郊にキャンプを張った。
政府は農産物価格の急落から生産者を守るため、シーズンの初めに生産コストを考慮した特定の必須作物の最低価格を発表する。
しかし、農産物市場委員会(日本のJA)は米と小麦のみを最低価格以上で購入することが多く、農家は少なくとも20種類以上の必須作物に最低価格を設定し、それをできる限り引き上げるよう求めている。
生産者は政府に対し、所得倍増の約束を果たすよう迫っている。所得が伸び悩む一方で、耕作費は年々上昇している。
インドで最も影響力のある農業組合の指導者たちはニューデリーで抗議を行うと警告している。
モディ(Narendra Modi)首相は3年前、農家による抗議デモを受け、農業法の改正を断念した。