◎米国の検察当局は先月20日、贈賄や巨額詐欺に関与した疑いでアダニ氏とその関係者7人を証券詐欺、証券詐欺の共謀、電信詐欺の共謀で起訴した。
インドの大財閥アダニ・グループのゴータム・アダニ(Gautam Adani)会長が同社のコンプライアンスを「世界最高クラス」に押し上げると表明した。
米国の検察当局は先月20日、贈賄や巨額詐欺に関与した疑いでアダニ氏とその関係者7人を証券詐欺、証券詐欺の共謀、電信詐欺の共謀で起訴。インドでの大規模な太陽光発電プロジェクトで複数の不正が確認されたとしている。
アダニ氏はモディ(Narendra Modi)首相の盟友とされ、政界にも大きな影響力を持ち、太陽光発電プロジェクトが賄賂によって進められていることを隠して投資家を騙したとして、脚光を浴びた。
米当局はアダニ氏とその関係者7人がこのプロジェクトで多額の賄賂を支払ったと告発。インド政府高官に約2億6500万ドルの賄賂を提供した、もしくは賄賂を渡す約束をした疑いがあるとしている。
アダニ氏は11月30日、西部ラジャスタン州ジャイプールの式典で演説し、「私がこのような問題に直面したのは、今回が初めてではない」と語った。「私が言えるのは、攻撃されるたびに我々は強くなるということだ。そして、すべての障害は、より弾力的なアダニ・グループの踏み台になる...」
またアダニ氏は同財閥が直面する障害は「開拓の代償」であると語った。「あなたの夢が大胆であればあるほど、世間はあなたを吟味するでしょう。今日の世界では否定的な意見は事実よりも早く広まります」
野党はモディ氏と与党・インド人民党(BJP)がアダニ・グループを保護していると主張している。
首都ニューデリーなどでは米当局の告発以来、アダニ・グループに抗議する小規模なデモが続いている。