◎上陸時の中心気圧は950hpa、最大風速は44m/s、移動速度は13km/h、勢力はカテゴリー3(非常に強い)。
現地メディアによると、インド西部アラビア海の沿岸地域にサイクロン「タウクテ」が上陸したという。上陸時の中心気圧は950hpa、最大風速は44m/s、移動速度は13km/h、勢力はカテゴリー3(非常に強い)。
インド気象局によると、タウクテは西部に上陸したサイクロンとしては過去最大規模で、グジャラート州は5月17日の未明から大雨と高潮で深刻な被害を受けたという。
州政府当局は声明で、地域の数十万人を内陸の安全なエリアに避難させたと述べた。現地メディアによると、17日午後の時点で少なくとも12人が死亡し、インド海軍は沖合の商業用はしけに取り残された400人のうち38人を救助したという。
インド気象局は17日深夜の声明で、「タウクテがグジャラート州に上陸した」と述べ、一部の沿岸地域では最大4mの高潮が発生する可能性があると警告した。
インド海軍はマハーラーシュトラ州のムンバイ沖で荒波に直面した商業用はしけの救助活動にあたっている。現地メディアによると、海軍は5月15日午後の声明で、「2つのはしけ船に乗船している400人のうち38人を救助した」と述べたという。
グジャラート州では、タウクテの接近に伴いコロナワクチンのワクチン接種が2日間停止された。現地メディアによると、州政府は周辺住民数十万人に避難所を提供したという。ヴィジャイ・プパニ州首相は16日、当局者にコロナ患者を受け入れている医療機関への酸素供給を継続するよう指示した。
マハーラーシュトラ州では少なくとも6人が死亡したと伝えられている。地元メディアによると、州都ムンバイは大雨の影響で冠水し、市内の主要空港や交通機関は運転を見合わせているという。
専門家は、「サイクロンはコロナウイルスの対策に必要なインフラを破壊する可能性がある」と指摘した。「暴風雨はコロナワクチン、医薬品、医療用酸素の輸送に必要な道路や橋を破壊する可能性があります。ロックダウンの影響で経済的に追い詰められている貧困層への支援を強化しなければなりません」
国際赤十字赤新月社連盟の南アジア代表、ウダヤ・レグミ氏は、「サイクロンとコロナの二重苦から人々を助け出さなければならない」と述べた。「連邦政府と州政府は人々に安全な避難所を提供し、支援物資を提供しなければなりません。狭い避難所に人々を押し込めば、感染拡大につながる可能性があります...」
現地メディアによると、当局者はムンバイの仮設病院に入院していたコロナ患者580人を市民病院に移送したという。
連邦政府は国家災害対応部隊(NDRF)をグジャラート州とマハーラーシュトラ州に派遣している。