◎ビビ被告は複数の裁判で実刑判決を受けているが、いずれも刑は確定していない。
パキスタン、カーン元首相の妻ビビ氏(Getty Images)

パキスタンのカーン(Imran Khan、服役中)元首相の妻ビビ(Bushra Bibi)被告が24日、ラワルピンディの刑務所から保釈され、自宅に戻った。ビビ被告の弁護士が明らかにした。

首都イスラマバードの裁判所は前日ビビ被告の保釈申請を受理していた。

ビビ被告は複数の裁判で実刑判決を受けているが、いずれも刑は確定していない。

夫妻は2018年の結婚の合法性を問う裁判で懲役7年、接待事件で懲役14年を言い渡され、いずれも控訴審で争っている。

地元メディアによると、ビビ被告が自宅に戻ったのは約半年ぶり。

カーン被告は2022年の不信任決議で弾劾され、翌年5月に逮捕。現在、150件以上の訴訟を抱え、ラワルピンディの刑務所に収監されている。

ビビ被告も別の裁判で起訴済み。両者とも不正行為への関与を否定している。

カーン被告は複数の裁判で有罪判決を受けたものの、いくつかの裁判では控訴審で無罪が確定、執行猶予となったケースもある。

カーン氏の野党・パキスタン正義運動(PTI)の弁護士によると、ビビ被告はイスラマバードの自宅に無事到着したという。いくつかのメディアはビビ被告を乗せた車両を追跡した。

イスラマバード検察は今月初め、イスラマバード郊外の無許可抗議デモを主導し、暴動を煽ったとして、カーン被告を扇動罪および殺人未遂罪で起訴した。

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