◎カーン被告は首相在任後期に軍部への異議を唱え始め、2022年4月の不信任投票で弾劾。現在、150以上の訴訟を抱えている。
パキスタンのカーン(Imran Khan、服役中)元首相とその妻が1月31日、汚職罪で禁固14年の実刑判決を言い渡された。
地元メディアによると、来月の議会選に出馬すると主張するカーン被告は判決を却下し、即日控訴した。
カーン夫妻は政権を握っていたとき、法律に違反してサウジアラビアなどからの贈り物をポケットにインし、その後売却したとして起訴された。
中露寄りのカーン氏は禁固刑に加え、公民権停止10年を言い渡された。
カーン氏の弁護士は記者団に対し、「とんでもない判決であり、カーン首相の基本的人権を侵害するものだ」と語った。
また弁護士は「裁判所は私が到着する前に大急ぎで判決を言い渡した。ひどすぎる」と主張した。
カーン被告は首相在任後期に軍部への異議を唱え始め、2022年4月の不信任投票で弾劾。現在、150以上の訴訟を抱えている。
夫妻には禁固刑に加え、それぞれ7億8700万ルピー(約4億1500万円)の罰金が科せられた。
カーン被告は別の汚職罪で禁固3年の刑に服しており、30日には国家機密を漏洩した罪で禁固10年を言い渡された。