◎パキスタンは2022年夏、壊滅的な洪水に見舞われ、300億ドル以上の経済損失を被った。この洪水では1800人近くが死亡、国土の3分の1が冠水被害に見舞われた。
国際通貨基金(IMF)は今週、パキスタン新政権との協議を開始し、11億ドルを融資する条件が満たされているかどうかチェックする予定だ。パキスタン財務省が13日、明らかにした。
それによると、協議は首都イスラマバードで14日から始まり、シャリフ(Shehbaz Sharif)首相も出席する予定。
首相府の報道官は今週、現在の融資期限が今月切れた後、最大80億ドルの新たな救済を求める可能性があると示唆した。
IMF理事会は今年初め、パキスタンに対する救済基金30億ドルのうち7億ドルの拠出を承認。これにより、30億ドルのうち19億ドルが拠出された。
地元メディアによると、IMFは今回の協議で残り11億ドルの拠出を決める可能性が高い。
資金繰りに苦しむパキスタンは対外債務の処理に苦労しており、債務不履行を避けるべく、資金集めに奔走している。
財務省は声明の中で、「パキスタンはIMFのすべての条件を遵守し、今月期限切れとなる救済の最終分11億ドルを受け取ることができる」と述べた。
また同省は「今回の協議でスタッフレベルで合意に達することができれば、理事会は期限までにそれを承認する」と強調した。
パキスタンは2022年夏、壊滅的な洪水に見舞われ、300億ドル以上の経済損失を被った。この洪水では1800人近くが死亡、国土の3分の1が冠水被害に見舞われた。