◎爆発は非常に強力で、3キロほど離れた家屋の窓ガラスが割れ、ホテルや国際空港も被害を受けた。
フィリピン南部ミンダナオ島の商業都市サンボアンガで捜査当局が押収した花火が爆発し、警察官や自治体関係者など少なくとも27人が負傷した。当局が9日、明らかにした。
それによると、爆発はサンボアンガ郊外の空き地で8日午後に発生。捜査当局が先月末押収した違法花火を処理するために積み上げていたところ、爆発したという。
爆発は非常に強力で、3キロほど離れた家屋の窓ガラスが割れ、ホテルや国際空港も被害を受けた。
地元メディアによると、少なくとも27人が病院に搬送され、うち2人が意識不明の重体。爆発の原因は明らかになっておらず、警察と消防が調査している。
警察の爆発物処理班は海岸近くの空き地で花火を積み上げていた。
民間航空局によると、爆心地から2キロほど離れたサンボアンガ国際空港の旅客ターミナルで軽微な被害が確認されたものの、負傷者や遅延は出なかったという。
フィリピンでは当局の許可を得ずに製造された花火による事故が相次いでいる。
先月末にはサンボアンガの工場で爆発があり、5人が死亡、数人が負傷した。当局は今回、この工場で押収した花火を処理していた。