王政派がネパール元国王の誕生日祝う、数百人が参加

ギャネンドラ氏は2001年に兄が宮殿内で暗殺されたことを受け即位したものの、国民の支持を得られず、2006年の大規模デモ後に退位を表明、2年後に退位した。
2025年5月29日/ネパール、首都カトマンズ、立憲君主制の復活を求めるデモ(AP通信)

ネパールのギャネンドラ・ビル・ビクラム・シャー・デブ(Gyanendra Bir Bikram Shah Dev、74歳)元国王の支持者が同氏の誕生日を祝うため、住居の外に列を成して集まった。現地メディアが7日に報じた。

公の場にほとんど姿を見せないギャネンドラ氏はこの日、支持者たちを自宅内に3時間ほど招き入れた。

支持者たちはネパールの文化において特別な機会に捧げられる花輪、花束、カード、贈り物、各種の食品を手に、自宅の外に列を成した。

支持者たちは「国王を王座に戻し、国を救え。私たちは国王を命よりも愛しています」と唱和した。

ギャネンドラ氏は2001年に兄が宮殿内で暗殺されたことを受け即位したものの、国民の支持を得られず、2006年の大規模デモ後に退位を表明、2年後に退位した。

それ以来、ギャネンドラ氏は国家の保護を受けない私人として静かに暮らしている。

ネパールでは最近、ギャネンドラ氏を国王に復帰させ、ヒンズー教を国教に戻すよう求める声が高まっている。

王政復古を求める団体は主要政党の統治を非難し、多くの国民が政治家に不満を抱えていると主張している。

2008年に王制が廃止されて以来、13の政権が誕生した。

3月28日に行われた王政復古デモは暴動に発展。一部の暴徒が警察と衝突し、メディア関係者を含む2人が死亡、77人の機動隊員を含む112人が負傷し、105人が逮捕された。

ギャネンドラ氏は君主制の復活を求める声についてコメントしていない。

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