◎フン・セン首相は13日に終了したASEANサミットを主催し、多くの首脳と対面で会談した。
カンボジア首相府は15日、ASEANサミットを主催したフン・セン(Hun Sen)首相が14日夜のPCR検査でコロナウイルスに感染していることが判明したため、G20サミットを欠席すると発表した。
フン・セン氏は自身のフェイスブックに声明を投稿。検査で陽性を示し、インドネシアの医療機関でコロナ感染を確認したと報告した。
首相府の報道官によると、フン・セン氏はカンボジアに帰国し、G20とタイのバンコクで開催されるAPEC(アジア太平洋経済協力)首脳サミットを欠席するという。
フン・セン氏は声明の中で、「14日の夕食会に参加できなかったのは幸運だった」と述べている。同氏は14日遅くにバリ島に到着した。
一方、米ホワイトハウスによると、フン・セン氏と濃厚接触したバイデン(Joe Biden)大統領は15日早朝のPCR検査で陰性を示したという。
フン・セン氏は13日に終了したASEANサミットを主催し、多くの首脳と対面で会談した。
日本の岸田(Fumio Kishida)首相、中国の李克強(Li Keqiang)首相、カナダのトルドー(Justin Trudeau)首相、ロシアのラブロフ(Sergei Lavrov)外相、インドネシアのジョコ(Joko Widodo)大統領などがフン・セン氏と会談している。
フン・セン氏は声明の中で、「コロナにいつ感染したかは分からない」と述べ、14日夜以前にPCR検査を行ったか否かには言及しなかった。
首相府の報道官によると、フン・セン氏の体調は良好で、公務を継続するという。