◎火災は九龍近郊の住宅地にある工場内で午後2時頃(現地時間)に発生。7時間ほどでほぼ鎮火した。
香港の消防当局は24日、九龍(カオルーン)にある8階建て工場で火災が発生し、周辺住民約3600人が避難を余儀なくされたと発表した。
報道によると、火災は九龍近郊の住宅地にある工場内で午後2時頃(現地時間)に発生。7時間ほどでほぼ鎮火したという。
地元の消防署の広報担当は記者団に対し、「作業中に発生した火花が火元とみられる」と語った。
救急隊によると、工場内で作業を行っていた男性1人が煙を吸って医療機関に搬送され、もう1人が軽傷を負ったという。
消防士3人も煙を吸って手当てを受けたと伝えられているが、命に別条はなかったようだ。
AP通信によると、工場内には可燃物が置かれ、スプリンクラーなどの消防設備がうまく作動しなかったという。工場の所有者は明らかにされていない。
地元警察は声明で「工場近くにある4つの学校の生徒ら約3600人が避難を余儀なくされた」と報告した。
現場周辺に配備された警察官は防煙マスクを着用して交通整理などに当たった。政府は近くのスポーツセンターに一時避難所を開設し、風下の住民に窓を閉めるよう求めた。