◎判事は5人の年齢を考慮し、刑務所ではなく拘留センターに送るよう命じた。
香港の治安部隊(Kin Cheung/AP通信)

香港の裁判所は8日、国家安全維持法に違反したとして、10代のティーンエイジャー5人に有罪判決を言い渡した。

18歳未満が国家安全維持法違反で有罪判決を受けたのはこれが初めてである。

2020年に施行された国家安全維持法は民主化勢力を叩きのめし、独立系メディアの活動を禁じ、子供向けの本まで取り締まるようになった。

中国共産党に逆らう者は軒並み逮捕され、一部の著名活動家は亡命を余儀なくされている。

検察は5人がソーシャルメディアや街頭ブースで中国国家を転覆させる「血の革命」を提唱したと主張し、判事はこれを認めた。

地元メディアは判決を引用し、「たったひとりの扇動でも、香港の安定と住民の安全は大きく損なわれる可能性がある」と報じている。

報道によると、5人の年齢は16歳~19歳。独立推進派の団体に所属していたという。

判事は5人の年齢を考慮し、刑務所ではなく拘留センター(通称トレーニングセンター)に送るよう命じた。また判事は拘留期間を3年とし、「更生の兆し」がみえるようであれば早期出所もあり得ると示唆した。

この事件では成人2人も起訴されており、来月中に結審する予定。

独立系メディアなどによると、国家安全維持法に違反したとして逮捕された市民は100人を超えたという。その中には元野党議員や著名な活動家も含まれている。

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