パキスタン東部豪雨、50万人避難「史上最大の天災」
被害の全容は明らかになっておらず、中央政府と関係自治体が調査している。
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パキスタン東部パンジャブ州の広い範囲で大雨による洪水被害が拡大し、約50万人が避難を余儀なくされている。
国家防災管理局(NDMA)は30日、パンジャブ州ラホールなどの主要都市で約50万人が避難し、150万人以上が影響を受けていると明らかにした。
陸軍、警察、消防が救助・捜索活動に当たっている。
被害の全容は明らかになっておらず、中央政府と関係自治体が調査している。
パンジャブ州では28日、豪雨と隣国インドのダム放流により3つの主要河川がほぼ同時に氾濫。2300を超える集落が洪水に見舞われた。
気象台によると、パンジャブ州でこの規模の洪水が発生したのは約40年ぶり。
インド政府は今週初め、記録的な大雨に伴い、パキスタンにつながる河川でダムの緊急放流を行う可能性があると警告していた。
NDMAによると、パンジャブ州では30日時点で48.1万人と家畜40.5万頭が避難し、その数はさらに増える可能性があるという。
この洪水により、同州では今週、20人以上が死亡した。
パキスタンでは6月26日以来、大雨に関連する災害で少なくとも835人が死亡(30日時点)。そのうち195人がパンジャブ州で確認された。
インドが管理する係争地カシミール地方でも数百人が死亡している。
地元メディアによると、3つの主要河川が同時に氾濫したのは同国史上初めてのことだという。
パンジャブ州政府の報道官は30日、2300以上の集落が冠水し、数十万棟の家屋が浸水し、数十平方キロメートルの田畑が泥に覆われ、「途方もない量」の農作物がダメになったと声明を出した。
洪水の影響を受けた人は全体で150万人以上にのぼる。
パンジャブ州のNDMA事務所は30日の記者会見で、「これはパンジャブ州史上最大の天災である」と強調した。
州政府は1500近くの避難所・医療キャンプを開設し、食料や医療などを提供している。
気象台は週末、この大雨が来週まで続く可能性があると警告した。
インド北部ジャンムー・カシミール州の僻地で今月中旬に発生した洪水と土砂崩れでは300人以上が死亡。150人以上が行方不明のままだ。
パキスタンの雨季は7月から9月末頃まで続く。
パキスタンは地球温暖化の影響を受けやすい国のひとつである。北部の広大な氷河が溶けることで川の水位が上昇。雨季は温暖化の影響でより長く、より強力になった。
国土の3分の1が水没した2022年の大水害では1739人が死亡、200万戸以上の家屋が損壊した。