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▽約40人の武装兵が高速道路で複数のバスや車を止め、IDカードをチェックした後、7人の乗客をバスから引きずり降ろし、銃殺した。
パキスタン、南西部バルチスタン州、陸軍の兵士(Getty Images)

パキスタン南西部バルチスタン州で正体不明の武装集団がラホール行きのバスを襲撃し、7人を殺害した。地元当局が19日、明らかにした。

それによると、事件は州都クエッタ近郊で発生。約40人の武装兵が高速道路で複数のバスや車を止め、IDカードをチェックした後、7人の乗客をバスから引きずり降ろし、銃殺したという。

生存した女性は地元テレビ局の取材に対し、「武装した男たちは兄の身分証明書をチェックした後、兄をバスから引きずり降ろしたが、私たちには何もしなかった」と語った。

バルチスタン州ではこの数カ月、中部パンジャブ州の建設労働者を標的とするテロ攻撃が相次いでいる。

犯行声明を出した組織は確認されていないが、反政府勢力「バルチスタン解放軍(BLA)」に疑惑の目が向けられている。

シャリフ(Shehbaz Sharif)首相は声明で犠牲者に哀悼の意を表し、「犯人は裁判にかけられるだろう」と述べた。

またシャリフ氏は「罪のない市民を傷つけた者は重い代償を払うことになる」と警告した。

バルチスタン州では四半世紀ほど前から政府と分離主義勢力による紛争が続いており、BLAなどの反乱軍は州の資源を分配するよう中央政府に要求。その後、独立を求めて反乱を起こした。

同州では先週、炭鉱労働者を乗せた車両が地雷とみられる爆発物に接触し、少なくとも9人が死亡した。

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