武装集団が旅客バスに向けて銃乱射、3人死亡 パキスタン

事件は州都クエッタ近郊の地区で発生。身元不明の武装集団がバスに向けて銃を乱射した。
パキスタン、南西部バルチスタン州の集落(Getty Images)

パキスタン南西部バルチスタン州で武装集団が旅客バスを襲撃し、3人が死亡、7人が負傷した。警察が16日、明らかにした。

それによると、事件は州都クエッタ近郊の地区で発生。身元不明の武装集団がバスに向けて銃を乱射した。

容疑者たちは現場から逃走。陸軍と警察が行方を追っている。

犯行声明を出した組織は確認されていないが、反政府勢力「バルチスタン解放軍(BLA)」に疑惑の目が向けられている。

警察によると、バスはクエッタから南部の港湾都市カラチ(シンド州)に向かっていた。

襲撃を目撃した市民が警察に通報。負傷者はクエッタ市内の病院に搬送された。ケガの程度は不明。

クエッタでは先週、武装集団が2台のバスを襲撃し、9人を殺害する事件が発生したばかり。このバスは東部パンジャブ州に向かっていた。逮捕者は出ていない。

バルチスタン州政府の報道官は事件を非難し、治安部隊がテロリストを追跡していると述べた。

バルチスタン州では四半世紀ほど前から政府と分離主義勢力による紛争が続いており、BLAなどの反乱軍は州の資源を分配するよう中央政府に要求。その後、独立を求めて反乱を起こした。

BLAは同国最大の武装勢力TTP(パキスタンのタリバン運動)に匹敵する規模に成長し、安全保障を脅かす大きな脅威となっている。

BLAは昨年、バルチスタン州内でバスを襲撃し、23人の乗客を殺害した。

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