▽遺族たちは1日、事故後初めて現場を訪れ、追悼式を行った。
韓国の務安国際空港で1日、旅客機事故の追悼式が行われ、多くの遺族が参列した。
事故は12月29日に発生。済州航空7C2216便(バンコクー務安)が滑走路を外れて壁に激突・炎上。乗客乗員181人のうち179人の死亡が確認された。機種はボーイング737型機。
事故調査委員会がフライトデータレコーダー(FDR)とコックピットボイスレコーダー(CVR)を解析中。同機は不時着する直前、管制塔にバードストライク(鳥の衝突)の可能性があると報告していた。
その報告から約1分後、パイロットが救難信号を出し、管制塔が着陸を許可。この時、何らかの不具合によって車輪が降りず、同機は胴体着陸を試みた。
犠牲者は2人のタイ人を除いて全員が韓国人で、その多くがクリスマス休暇を終えてバンコクから帰国中であった。
遺族たちは1日、事故後初めて現場を訪れ、追悼式を行った。遺族たちはバスで現場に向かい、順番に白い花を手向け、ひざまずき、食べ物が置かれた追悼テーブルの前で深々と頭を下げた。
当局は遺体の身元確認を完了したと報告している。これまでに11人の遺体を親族に引き渡したという。
墜落の原因は調査中である。旅客機は着陸装置の故障に加え、エンジントラブルにも見舞われていた。米国家運輸安全委員会(NTSB)とボーイング社が調査に参加している。