韓国のZ世代がミレニアル世代の若作りスタイルを嘲笑
これは、いわゆるミレニアル世代が若者向けとされるファッションやライフスタイルを無理に取り入れようとする様子を嘲笑するもので、ソーシャルメディア上で話題となっている。
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韓国で若い世代、特にZ世代(1990年代半ば〜2010年代前半生まれ)を中心に、40代のミレニアル世代を風刺する新たなネットスラング「Young 40s(ヤング・フォーティ)」が広まっている。これは、いわゆるミレニアル世代が若者向けとされるファッションやライフスタイルを無理に取り入れようとする様子を嘲笑するもので、ソーシャルメディア上で話題となっている。
「Young 40s」は本来、2010年代にマーケティング用語として生まれた言葉で、「40代でも若々しい感性を持つ消費者」を肯定的に指す場合に使われてていた。しかし最近では、SNSなどで生成AIの風刺画像やミームが急速に拡散され、40代の男性がストリートファッションや高価格アイテムを身に付ける姿が「若作りの痛々しい中年」として茶化されるケースが多くなっている。例えば、ロゴ入りTシャツやスニーカー、最新型スマートフォンを持った中年男性のキャラクターが「Young 40s」として投稿され、若い世代の間で笑いの対象となっている。
この現象の背景には、韓国社会における世代間の価値観や経済環境の違いがあると指摘される。Z世代や若いミレニアル世代は住宅価格の高騰や就職競争の激化など厳しい経済状況に直面しており、限られた収入で生活を成り立たせることに苦労している。彼らは経済的に余裕のある40代が若者向けのブランドやトレンドを楽しむ姿を「時代遅れで不自然」と捉え、風刺の対象としているという分析も出ている。
一方で、40代当事者の中にはこの風潮を不快に感じる声も少なくない。ある41歳の男性は、自分のファッション嗜好が単に「好きで着ているだけなのに、嘲笑の的にされるのは悲しい」と語っている。また、ファッションやガジェットへの関心は年齢に関係なく個人の自由であるとの反論もある。こうした反発は、単なる流行やジョークを超え、世代間の摩擦や価値観の違いが表面化していることを示している。
「Young 40s」は現在、ファッションやテクノロジーの消費傾向だけでなく、職場文化や人間関係にも言及されることがある。若い世代の間では、この言葉が「年齢にそぐわない行動全般」を指す批判語としても使われる場合があり、中年世代の行動や発言を揶揄する表現に変容している。
専門家は、このようなネット文化の広がりが世代間の理解不足やコミュニケーションの乖離を助長する可能性を指摘する。世代ごとの価値観の違いを笑いのネタにすることは一時的な娯楽であるものの、深刻な対立や誤解を生むリスクもあるという。今後、SNS文化が世代関係にどのような影響を及ぼすかは、韓国社会にとって注視すべき課題となっている。
