スリランカ前大統領逮捕、公的資金不正使用の疑い
スリランカで大統領経験者が逮捕されたのは初めて。
.jpg)
スリランカ警察が大統領在任中に公金を不正に使用した疑いでウィクラマシンハ(Ranil Wickremesinghe)前大統領を逮捕した。同氏の側近が22日、明らかにした。
ウィクラマシンハ氏は2022年から24年まで大統領を務め、米国への公式訪問後に妻が関連する式典に出席するため公的資金を使用した疑いがもたれている。
スリランカで大統領経験者が逮捕されたのは初めて。
AP通信は情報筋の話しとして、「金融犯罪調査部門がウィクラマシンハ氏を逮捕し、裁判所に連行した」と伝えている。
スリランカは3年前、返済期限を迎える対外債務約70億ドルの返済を停止し、デフォルトに陥った。当時の負債総額は830億ドル超。そのうち415億ドルが対外債務、421億ドルが国内債務であった。
この危機は全国規模の抗議デモに発展。大統領府や首相府が占領される事態となり、当時のラジャパクサ(Gotabaya Rajapaksa)大統領を辞任に追い込んだ。
ラジャパクサ氏の後任に選ばれたウィクラマシンハ氏は24年9月の大統領選でディサナヤケ(Anura Kumara Dissanayake)大統領に敗れた。