◎政府の反汚職機関は今年1月、唐氏が禁止されている政治書を国内へ持ち込んだ他、著名芸術家の書画などを賄賂として受け取ったとして、共産党から追放した。
中国の政府系金融複合企業「中国光大集団(エバーブライト・グループ)の唐双寧(Tang Shuangning)元会長が横領と贈収賄で懲役12年の実刑判決を受けた。国営メディアが10日に報じた。
政府の反汚職機関は今年1月、唐氏が禁止されている政治書を国内へ持ち込んだ他、著名芸術家の書画などを賄賂として受け取ったとして、共産党から追放。唐氏はその後逮捕された。
中国中央テレビ(CCTV)によると、唐山市の裁判所は唐氏が会社での地位を利用して、違法な支払いと引き換えに仕事や融資で便宜を図ったとして有罪判決を下した。
また裁判所は唐氏が総額1100万元(約2億3000万円)もの賄賂を受け取ったと指摘した。
唐氏は2017年に中国光大集団の会長職を退いた。同氏の後任である李暁鵬(Li Xiaopeng)前会長も昨年10月に収賄の容疑で逮捕されている。
習近平(Xi Jinping)国家主席は10年にわたる反汚職政策で多くのエリートを摘発。アナリストはこのキャンペーンで習氏の政治的ライバルが一掃されつつあると指摘している。
一連の取り締まりにより、国営銀行の元頭取や幹部、国有企業の元会長など、100人以上が逮捕された。