インドネシア・バリ島便の運航再開、火山噴火で87便影響

レウォトビ・ラキラキ山は17日に噴火。噴煙の高さは1万1000メートルに達し、広い範囲で降灰が確認された。
2025年6月17日/インドネシア、東ヌサトゥンガラ州、噴煙を上げるレウォトビ・ラキラキ山(AP通信)

インドネシアの観光地バリ島への航空便が19日、再開された。

バリ便は東部のレウォトビ・ラキラキ山の噴火による噴煙の影響で運航を停止していた。

レウォトビ・ラキラキ山は人気観光地のフロレス島にある。標高は1584メートル。

レウォトビ・ラキラキ山は17日に噴火。噴煙の高さは1万1000メートルに達し、広い範囲で降灰が確認された。

バリ空港の運営会社は声明で、噴火の影響を受けたバリ島発着便は87便(国際線66便、国内線21便)に上り、オーストラリア、シンガポール、ベトナム、マレーシアの便などが欠航したと明らかにした。

また会社は19日にこの運航を再開し、オーストラリア、ベトナム、シンガポール、マレーシア、中国への便が予定通り出発したと述べた。

これらの便はマレーシア航空、バージンオーストラリア航空、ジェットスター、シンガポール航空など、複数の航空会社が運航している。

火山地質災害対策局はレウォトビ・ラキラキ山の噴火警戒レベルを4段階中の最高レベルに引き上げ、立ち入り禁止エリアを火口から半径8キロに拡大している。

レウォトビ・ラキラキ山はインドネシアで最も活発な火山のひとつであり、昨年11月の噴火では10人が死亡、数十人が負傷した。

今年3月の噴火でも噴煙の高さが8000メートルに達した。

インドネシアは環太平洋プレートに沿って形成された火山大国であり、多くの火山が活発に活動し、大きな地震が定期的に発生している。

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