パキスタン各地で大雨、17人死亡、行方不明者の捜索続く

パキスタンの雨季は7月から9月末頃まで続く。
2025年6月27日/パキスタン、北西部カイバル・パクトゥンクワ州、スワト渓谷の増水した河川(AP通信)

パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州で大雨による洪水が発生し、少なくとも7人が死亡、数人が行方不明になっている。警察が27日、明らかにした。

地元メディアによると、過去24時間の大雨に関連する事故の死者は17人に達したという。

カイバル・パクトゥンクワ州政府は声明で、スワト渓谷の河川沿いでピクニックをしていた家族が流され、約100人の救助隊員が捜索していると明らかにした。

それによると、家族とみられる少なくとも16人が増水した河川に流され、うち7人を救助、7人の遺体を下流で発見・収容したという。

同州政府は「ダイバーが数時間に及ぶ努力の末、7人を救助、7人の遺体を収容し、行方不明者の捜索を続けている」と述べた。

ソーシャルメディアで拡散された動画には河川の中州で身動きが取れなくなっている人々の姿が映っていた。

地元メディアによると、東部パンジャブ州と南部シンド州でも10人の死亡が確認されたという。

パキスタンの雨季は7月から9月末頃まで続く。

パキスタンは気候変動の影響を受けやすい国のひとつである。北部の広大な氷河が溶けることで川の水位が上昇。雨季は温暖化の影響でより長く、より強力になった。

国土の3分の1が水没した2022年の大水害では1739人が死亡、200万戸以上の家屋が損壊。被害総額は300億ドルと推定されている。

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