韓国の自動車部品工場で火災、10人死亡、59人負傷、4人行方不明
火災は20日の午後1時過ぎに発生。工場内にいた多数の従業員が逃げ遅れた。
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韓国中西部・テジョン広域市にある自動車部品工場で発生した火災について、地元当局は21日、少なくとも10人が死亡、59人が負傷し、4人が行方不明になっていると明らかにした。
火災は20日の午後1時過ぎに発生。工場内にいた多数の従業員が逃げ遅れた。消防によると、負傷者の内訳は重傷25人、軽傷34人で、煙の吸引や高所からの飛び降りによるケガ人も含まれている。急速に燃え広がり、黒煙が立ち上る中で一部の作業員が建物外へ飛び降りて避難するなど、混乱した状況が報告された。
消防によると、死亡した10人のうち1人は2階、残り9人は3階で発見された。火災当時、工場内には約170人がいたとみられ、4人と連絡が取れておらず、捜索活動が続けられている。火災により建物の一部が崩れ、倒壊の危険があるため、消防隊は内部への進入を制限せざるを得なかった。
消火・救助活動には消防や警察など500人以上が動員され、遠隔操作の消防ロボットも投入された。工場内には複数の化学物質が保管されていたとみられ、爆発の危険もあったことから、これらの除去作業も並行して行われた。火災は20日の午後11時50分頃に概ね鎮火、出火原因は明らかになっていない。
この工場はエンジンバルブを製造するアンジュン・インダストリアル(Anjun Industrial Co., Ltd. / 安準産業)の施設で、現代自動車や起亜など大手自動車メーカーに部品を供給している。同社は火災に関するコメントを出していない。
イ・ジェミョン(Lee Jae-myung)大統領は20日、利用可能なすべての人員と装備を動員するよう関係閣僚に指示した。同国では近年、工場に関連する重大事故が相次いでおり、産業現場における安全管理体制の不備が改めて問われている。今回の火災もその構造的な課題を浮き彫りにした。
