インド・ナイトクラブ火災、25人死亡、建築許可なし、過去に取り壊し通知も営業継続
火事は現地時間7日の午前0時過ぎ、クラブ「バーチ・バイ・ロミオ・レーン(Birch by Romeo Lane)」で音楽イベントが行われていた最中に発生した。
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インド南部ゴア州のナイトクラブで火災が発生し、少なくとも25人が死亡、6人が病院に搬送された。地元当局が7日、明らかにした。
それによると、火事は現地時間7日の午前0時過ぎ、クラブ「バーチ・バイ・ロミオ・レーン(Birch by Romeo Lane)」で音楽イベントが行われていた最中に発生した。約100人の客が1階で踊っていたところ、ガスシリンダーの爆発が原因で火が広がり、混乱の中で多くが地下のキッチンやその付近に逃げ込んだが、避難経路が狭く、脱出できずに犠牲になった。
消防によると、犠牲者の多くはクラブの厨房スタッフ。観光客も含まれていた。負傷した6人は安定した状態で治療を受けているという。建物は複雑な構造で、消防車の進入も難しく、鎮火に時間がかかった。
当局はこのクラブに対し、建築許可が出ておらず、過去に取り壊し通知が出されていたにもかかわらず、官庁の判断で営業が継続されていたことを明かしている。つまり安全規定が守られていなかった可能性が高く、州政府は調査を命じ、関係者の責任追及を約束した。
モディ(Narendra Modi)首相はX(旧ツイッター)への投稿でこの火災を「惨事」と表現し、被害者の遺族と負傷者に対する支援を表明した
この火災は世界中から観光客が訪れるゴア州のイメージに大きな打撃を与えることになった。夜間の観光、娯楽施設の安全性管理や法令順守の重要性が改めて問われる事態となっており、今後、インド国内で同様の施設の安全性を厳しく見直す動きが強まる可能性がある。
