◎クイボロイ容疑者は南部の宗教施設で当局に自首し、首都マニラに移送された。
フィリピンのキリスト教系新興宗教「キングダム・オブ・ジーザス・クライスト、ザ・ネーム・アバブ・エブリ・ネーム」の教祖クイボロイ(Apollo Carreon Quiboloy)容疑者が8日、自首した。
捜査当局によると、クイボロイ容疑者は性的虐待と人身売買、そして米国でも同様の罪に問われている。
クイボロイ容疑者は南部の宗教施設で当局に自首し、首都マニラに移送された。
警察は声明で、「クイボロイと他の4人は警察の最後通告を受け、彼らの宗教本部で自首した」と述べた。
それによると、5人は8日夜、フィリピン空軍のC-130機でマニラに移送され、国家警察本部の拘置所に入ったという。
クイボロイ容疑者は今年初め、フィリピンの裁判所から児童虐待と性的虐待、人身売買の疑いで告発された後、潜伏していた。
議会上院はクイボロイ容疑者に対する犯罪疑惑を調査していた委員会の公聴会への出席を拒否されたことを受け、容疑者の逮捕を命じた。
マルコス・ジュニア(Ferdinand Marcos Jr.)大統領もクイボロイ容疑者に自首を促し、当局による公正な処遇を保証していた。
同教会はウェブサイトで、クイボロイ容疑者が1985年に創設して以来、200か国に600万人の信者がいると主張している。