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中国・内モンゴル自治区の工場で爆発、2人死亡、84人負傷

爆発の原因は不明で、少なくとも8人が行方不明になっており、救助活動が続けられている。
2026年1月18日/中国、内モンゴル自治区、爆発が起きた製鉄工場(AP通信)

中国北部・内モンゴル自治区包頭市にある製鉄工場で18日午後、爆発事故が発生し、2人が死亡、84人が病院に搬送された。地元当局が19日、明らかにした。それによると、爆発の原因は不明で、少なくとも8人が行方不明になっており、救助活動が続けられている。この事故を受けて、現場の責任者らが当局に拘束され、原因究明と安全体制の見直しが進められている。

爆発が起きたのは内モンゴル自治区の中心都市包頭にある「包鋼連合鋼鉄(Baogang United Steel)」の工場で、午後3時すぎに高温の蒸気と水を貯蔵するタンクが破裂したと、包頭市政府の幹部が記者会見で説明した。爆発の衝撃は凄まじく、遠く離れた建物でも震動が感じられたという。

事故直後、消防・公安・衛生・市監督部門などの緊急対応チームが現場に駆け付け、負傷者の救出と治療にあたった。84人の負傷者のうち5人が意識不明の重体、79人は軽傷と報告された。全員が治療や手当てを受けたという。

工場は事故後、生産を一時停止。当局が安全体制を確認するための監査を実施している。環境保護部門が周辺の大気や土壌のモニタリングを行った結果、現時点では周辺環境への影響は確認されていないという。住民の生活に必要な電力・水道・ガス供給や暖房設備にも異常は見られないと報告された。

内モンゴル自治区政府は事故原因の徹底調査を目的とする事故調査チームを設置し、関係者の責任追及を進める方針を示している。国営メディアによると、今回の爆発を受けて工場側の安全管理責任を問う法的措置がとられ、関係者には厳格な処罰が科される可能性があるという。

包鋼連合鋼鉄は中国の主要な国有企業の一つとして、鋼鉄製品の生産と供給において重要な役割を担ってきた。しかし、今回の爆発事故は安全管理の不備が露呈した形となり、国内外で工場安全基準への懸念が改めて浮上している。今後、責任所在の明確化と再発防止策が求められることになる。

事故現場周辺では住民らが驚きの声を上げ、爆発の瞬間に聞こえた衝撃音や揺れを回想する人々もいる。救助隊は引き続き行方不明者の捜索を進めながら、負傷者の治療と家族への支援を継続するとしている。

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