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インド・メガラヤ州の鉱山で爆発、18人死亡

事故が起きたのはメガラヤ州東部の奥地にある鉱山。地元警察の責任者は声明で、救助隊が爆発現場で18人の遺体を発見・収容したと述べた。
爆発のイメージ(Getty Images)

インド北東部メガラヤ州で5日、違法に操業していた石炭鉱山で爆発が発生し、少なくとも18人の労働者が死亡した。地方当局が明らかにした。現場では救助活動が続いているが、爆発の正確な原因や当時の作業者数は明らかになっていない。

事故が起きたのはメガラヤ州東部の奥地にある鉱山。地元警察の責任者は声明で、救助隊が爆発現場で18人の遺体を発見・収容したと述べた。1人の負傷者が救出され、病院で治療を受けているという。労働者が何人この鉱山内にいたかは不明、当局が調査を進めている。

この鉱山は「ラットホール」と呼ばれる狭い坑道型の違法採炭現場で、東インドや北東地域で広く見られる。坑道は人ひとりがやっと入れるほど細く、労働者は木製のスレッドや滑車を利用しながら石炭を運び出す。これらの採掘現場は安全規制がほとんどなく、労働者は10時間労働で18ドルから24ドル程度の低賃金しか受け取れない劣悪な労働条件で働いている。

メガラヤ州政府は爆発現場で違法採掘が行われていた疑いが強いとみており、責任者の特定と厳正な対処を進める方針を打ち出している。州首相は声明で、安全対策を怠った違法採掘行為に対して厳しい措置を取ると表明し、同様の事故が再発しないよう取り締まりを強化する意向を示した。

インド北東部では違法採炭事故が頻発し、2018年にも同じメガラヤ州でラットホール型鉱山の事故が発生、15人の労働者が閉じ込められて死亡する惨事が起きている。こうした非正規の採掘活動は環境破壊や安全リスクが高いとして、規制当局は2014年にラットホール採掘を禁じた。その後、最高裁判所も科学的・規制された採掘方法を条件に限定的な操業を認めたが、違法な採掘は依然として続いている。

メガラヤ州警察は現場で捜査を開始し、爆発に関係する法令違反容疑で捜査を進めている。違法採掘の取り締まりを強化し、不法行為の情報提供者には機密保持や報奨金の提供も検討されているという。救助活動には国家災害対応隊(NDRF)や州の災害対応隊(SDRF)などが投入され、狭い坑内の安全確保を慎重に進めている。

今回の爆発事故はインドの鉱業安全と規制の重要性を改めて浮き彫りにした。違法採掘による事故は地域社会だけでなく、全国的な労働安全政策の見直しを迫る事態となっている。政府や関係当局は厳格な規制と監視体制の構築が急務であると強調している。

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