◎両者間の貿易は近年着実に増加しており、2021年には約78億ユーロに達した。
ニュージーランドとEUは30日、自由貿易協定と組織犯罪やテロ組織に対する協力を強化するパートナーシップ協定に調印したと発表した。
EUによると、この協定により、NZLとの貿易は30%増加し、年間1億4千万ユーロ(約1億4千6百万円)の関税削減が見込まれるという。
EUの執行機関である欧州委員会のフォンデアライエン(Ursula von der Leyen)委員長は記者団に「歴史的な瞬間だ」と語った。「これは強固かつ近代的な貿易協定であり、EUとNZLの企業、農家、消費者に大きなチャンスをもたらすでしょう...」
またフォンデアライエン氏は、この協定でEUからNZLへの投資は80%増加する可能性があるという見方を示した。
両者間の貿易は近年着実に増加しており、2021年には約78億ユーロに達した。
NZLのアーダーン(Jacinda Ardern)首相は、「この協定により、EUからNZLに輸入される商品の97%が免税となる」と説明した。
アーダーン氏によると、EU産農産物200品目は生産元を表示し、EUからNZLに輸出されるほぼ全ての商品の関税が撤廃されるという。
欧州議会はこの協定をすでに批准しているため、NZL議会が批准した時点で発効される。
さらに、NZLと欧州警察機関(ユーロポール)との協定により、両者は法執行に関する協力の緊密化についても合意した。
フォンデアライエン氏は、「協定はオンライン・テロ・コンテンツに対処する一方、EUおよびNZL国内で過去に発生した同種のテロを防ぐために機能するだろう」と述べた。