◎パキスタンの線路・信号システムは近代化が進んでおらず、それらの整備不良による重大事故が相次いでいる。
パキスタン東部パンジャブ州で旅客列車が貨物列車に衝突し、乗客少なくとも30人が負傷した。地元当局が24日、明らかにした。
それによると、事故はパンジャブ州近郊の駅近くで24日早朝に発生。ラホール行きの旅客列車が停車していた貨物列車に衝突したという。
AP通信は関係者の話しとして、「負傷した30人のうち5人が重傷で、ラホール市内の総合病院に緊急搬送された」伝えている。
地元メディアによると、パキスタン鉄道(国鉄)はラホール行きの旅客列車を運行していた運転士ら4人を停職処分にしたという。
州警察は業務上過失傷害を視野に捜査を進めているようだ。
ソーシャルメディアで共有された動画には事故現場近くの駅構内で手当てを受ける負傷者の姿が映っていた。
パキスタンの線路・信号システムは近代化が進んでおらず、それらの整備不良による重大事故が相次いでいる。
南部シンド州ナワブシャーで8月に発生した脱線事故では30人が死亡、100人近くが重軽傷を負った。
シンド州で2021年に発生した列車同士の衝突事故では少なくとも65人が死亡。満員の旅客列車に貨物列車が突っ込んだ1990年の事故では210人が死亡している。