バングラデシュ中部でM5.5の地震、6人死亡、数十人負傷
バングラの活断層はインドプレートがユーラシアプレートに衝突する巨大なプレート境界域に位置する。
.jpg)
バングラデシュ中部で21日、マグニチュード5.5の地震が発生し、少なくとも6人が死亡、数十人が負傷した。
米地質調査所(USGS)によると、地震は現地時間午前10時38分に発生。震源地は首都ダッカから25キロほど離れたナルシンディ近郊。震源の深さは10キロ。津波は発生しなかった。
地元テレビ局はダッカで少なくとも6人が死亡したと報じている。そのうち3人は建物の倒壊に巻き込まれたという。
被害の全容は明らかになっていない。
地元メディアによると、ユヌス(Muhammad Yunus)首席顧問は関係閣僚に対し、被災地に支援を提供し、人命救助を最優先するよう命じたという。
バングラの活断層はインドプレートがユーラシアプレートに衝突する巨大なプレート境界域に位置する。
東部から北部にかけては「カソラ断層」「シレット断層」「ダウキ断層」などがあり、とくにダウキ断層はインド亜大陸がユーラシア側へ押し込む力を受けて強い圧縮場にあるとされる。
またダッカ周辺には「メグナ断層」など都市域に近い活断層が存在し、巨大地震の潜在的震源域と指摘されている。これらの断層は沈み込み帯の複雑な変形に伴い、地震発生ポテンシャルが高いと考えられるため、近年は地震ハザード評価や都市計画において重点的に調査が進められている。
