SHARE:

フィリピン首都で汚職疑惑に抗議するデモ、暴徒と警察が衝突、逮捕者も

マルコス・ジュニア政権は2022年半ばの発足以降に実施された5450億ペソ(約1.4兆円)以上、9855件の治水工事の多くで問題が確認されたとして、不正を調査する委員会を立ち上げた。
2025年9月21日/フィリピン、首都マニラ、治水プロジェクトの汚職疑惑に抗議するデモ(AP通信)

フィリピンの首都マニラで21日、治水プロジェクトに関連する汚職疑惑に抗議するデモが行われ、3万人以上が参加した。

現地メディアによると、その一部が暴徒化し、機動隊と衝突。警察は大統領府に通じる道路を橋を封鎖したという。

暴徒は機動隊に石や火炎瓶を投げつけた。マニラ警察によると、少なくとも49人を逮捕したという。

一方、市内の公園に集まった3万3000人以上の抗議者は洪水対策事業から巨額の不正利益を得たとされる議員、政府関係者、建設会社経営者らを巻き込んだ汚職スキャンダルへの怒りを表明した。

マニラ警察によると、約100人の暴徒が数時間にわたって暴れまわったという。その多くがこん棒を手にし、車や看板を破壊した。

マルコス・ジュニア政権は2022年半ばの発足以降に実施された5450億ペソ(約1.4兆円)以上、9855件の治水工事の多くで問題が確認されたとして、不正を調査する委員会を立ち上げた。

マルコス・ジュニア(Ferdinand Marcos Jr.)大統領は汚職の規模を「恐ろしい」と呼び、公共事業を担当する大臣の辞任を受け入れた。

この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします