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▽この自爆テロは州都クエッタ近郊の地区で21日に発生。爆弾を積んだ自動車がスクールバスに突っ込み、女子生徒3人と兵士2人が死亡、女子生徒39人を含む53人が重軽傷を負った。
2025年5月22日/パキスタン、南西部バルチスタン州クエッタ郊外、スクールバスが爆破された現場(AP通信)

パキスタン南西部バルチスタン州で発生したスクールバス爆破テロについて、地元当局は23日、病院で治療を受けていた3人の女子生徒が亡くなったと明らかにした。

この自爆テロは州都クエッタ近郊の地区で21日に発生。爆弾を積んだ自動車がスクールバスに突っ込み、女子生徒3人と兵士2人が死亡、女子生徒39人を含む53人が重軽傷を負った。

死者数は23日時点で8人となった。

地元当局によると、このバスには地元の公立学校に通う10~16歳の女子生徒たちが乗っていた。亡くなった兵士2人は警備を担当していた。

犯行声明を出した組織は確認されていないが、反政府勢力「バルチスタン解放軍(BLA)」に疑惑の目が向けられている。

陸軍によると、負傷した女性生徒のうち数人が意識不明の重体で入院中。

バルチスタン州では四半世紀ほど前から政府と分離主義勢力による紛争が続いており、BLAなどの反乱軍は州の資源を分配するよう中央政府に要求。その後、独立を求めて反乱を起こした。

アフガンと国境を接するバルチスタン州と北西部カイバル・パクトゥンクワ州では近年テロが多発。その多くにBLAと同国最大の武装勢力TTP(パキスタンのタリバン運動)が関与している。

バルチスタン州で3月に発生した列車襲撃事件では陸軍兵士を中心に33人が死亡。BLAは乗客など、214人の人質を処刑したと主張している。

パキスタン政府はBLAがインド政府の指示を受けて自爆テロを決行したと主張している。

シャリフ(Shehbaz Sharif)首相は23日、「政府はインドがパキスタン国内でテロ攻撃を画策しているという証拠を持っており、国際社会は状況を注視すべきだ」と声明を出した。

インド政府はこの疑惑に反論しておらず、パキスタンはその主張を裏付ける証拠を提示していない。

インドとパキスタンは今月、停戦に合意するまでの4日間、激しい戦闘を繰り広げた。

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