インドネシア寄宿学校倒壊、死者60人に、行方不明者の捜索続く
当局は遺体のほとんどがひどく損壊し、身元確認が困難であると報告。家族が提供したDNAサンプルとの照合を進めている。
.jpg)
インドネシア・東ジャワ州のイスラム寄宿学校が倒壊した事故について、国家防災庁(BNPB)は6日、これまでに60人の死亡を確認し、行方不明者の捜索を続けていると発表した。
事故は東ジャワ州シドアルジョのイスラム寄宿学校で9月29日に発生。100人以上の生徒が午後の礼拝に集まろうとしていた時に建物の一部が倒壊した。
救助隊は5~6日の捜索で新たに11人の遺体と、切断された身体の一部を収容。行方が分からない3人の生徒の捜索を続けている。
倒壊に巻き込まれた生徒の大半が12歳から19歳の男子生徒であった。女子生徒は建物の別の場所で祈りを捧げていたため、倒壊に巻き込まれることなく脱出できたという。
事故発生当時、建物では工事が行われていた。建設作業員が3階でコンクリートを打設中に建物の基礎柱が崩れたとされる。
当局によると、99人が様々なケガの治療を受け退院。4人が重傷で、入院中とのこと。
当局は遺体のほとんどがひどく損壊し、身元確認が困難であると報告。家族が提供したDNAサンプルとの照合を進めている。
一方、警察は2階建ての建物に無許可で3・4階部分が増築されたことが崩壊の原因になったと指摘。東ジャワ州の教育長は警察の発表を認め、学校の経営陣が増築前に必要な許可を申請していなかったと明らかにした。
インドネシアの建築法では、工事前に関係当局から許可を得なければならず、違反により死亡事故が発生した場合、15年以下の懲役と最高80億ルピア(約7200万円)の罰金が科せられる可能性がある。
学校はコメントを出していない。