エア・インディア墜落、死者270人に、捜索活動続く
事故は12日午後に発生。乗客乗員242人を乗せたエア・インディアAI171便が住宅地に墜落し、1人を除く241人が死亡。医学部の学生寮など、多くの建物が被害を受けた。
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インド西部グジャラート州アーメダバードで国営エア・インディアの旅客機が墜落した事故について、当局は14日、これまでに270人の死亡を確認し、救助隊が捜索活動を継続していると明らかにした。
事故は12日午後に発生。乗客乗員242人を乗せたエア・インディアAI171便が住宅地に墜落し、1人を除く241人が死亡。医学部の学生寮など、多くの建物が被害を受けた。
墜落したのはアーメダバード発イギリス・ガトウィック行きのボーイング787-8ドリームライナー。
救助隊は24時間体制で捜索活動を続けている。
アーメダバードの市民病院の医師はAP通信の取材に対し、「当院に270人の遺体が搬送され、唯一の生存者は近いうちに退院できると思う」と語った。
犠牲者の親族数百人が当院にDNAサンプルを提供した。ほとんどの遺体が焼けていたり、損傷が激しく、識別不能な状態とのこと。
当局は13日、同機のコックピットボイスレコーダーとフライトデータレコーダーを回収したと発表。解析作業を進めるとしている。
同機はアーメダバードの空港を13時38分に離陸した直後に墜落。乗客230人のうち169人がインド国籍、53人がイギリス国籍、1人がカナダ国籍、7人がポルトガル国籍で、イギリス国籍の男性1人が生還した。
ボーイング787で乗客が死亡する事故が発生したのは2016年に運用を開始して以来、初めてであった。
墜落の原因は明らかになっておらず、航空当局が調査している。米国の調査官が15日に現地入りする予定だ。
専門家によると、調査官は翼のフラップが正しく設定されていたかどうか、エンジンの出力が失われたかどうか、コックピット内で警報が鳴っていたかどうか、そして同機の乗組員が外気温と燃料と乗客の重量に関する情報を正しく設定したかどうかを調べている可能性が高いという。
データに誤りがあると、翼のフラップが正しく設定されず、不具合が出る可能性があるようだ。