ミャンマー移民船転覆事故、死者27人に、生存者も
約300人を乗せた大型船がミャンマー・ラカイン州を出発し、乗船者はマレーシアに近づいた時点で3隻の小型船に分乗したとみられる。
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マレーシア沖でミャンマーのイスラム少数派ロヒンギャ難民とみられる人々を乗せた船が転覆した事故について、マレーシアとタイ当局は12日、さらに多くの遺体を収容したと明らかにした。
マレーシア海上法令執行庁(MMEA)によると、救助隊は11日、タイ国境に近い北部沖で生存者1人を発見、8人の遺体を収容したという。
これにより、マレーシア当局が収容した遺体は計20人(男性7人、女性9人、子供4人)、生存者は14人となった。
タイメディアは地元当局者の話しとして、「11日午後にロヒンギャ難民とみられる男性の遺体が南部サトゥーン県の沖合で見つかった」と報じた。
サトゥーン県当局は9日と10日に領海で6人の遺体が収容されたと発表していた。
マレーシア当局は生存者の証言に基づき、転覆した船には推定70人が乗船していたと説明している。
MMEAによると、約300人を乗せた大型船がミャンマー・ラカイン州を出発し、乗船者はマレーシアに近づいた時点で3隻の小型船に分乗したとみられる。
そのうち1隻が6日、タイ南部で沈没し、犠牲者の一部がマレーシア北部ランカウイ島に流れ着いたとされる。
他の2隻がどうなったかは不明だ。
ミャンマー軍政による2017年の弾圧で殺害されたロヒンギャは1万3000人と推定され、少なくとも200の村が焼き払われ、100万人以上が国外退避を余儀なくされた。
バングラのコックスバザール地区には100万人以上のロヒンギャが避難し、世界最大の難民キャンプを形成している。
