香港高層住宅火災、死者146人、行方不明者の捜索続く
火は修繕工事で使用されていた竹製足場とナイロン/フォーム材のネットやパネルに燃え移り、強風もあって急速に拡大した。
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香港北部・大埔の高層集合住宅で発生した大規模火災について、当局は11月30日、これまでに146人の死亡を確認し、行方不明者の捜索を続けていると明らかにした。
火災は同団地を構成する8棟の高層住宅のうち7棟を巻き込み、住民約4600人が影響を受けた。
火は修繕工事で使用されていた竹製足場とナイロン/フォーム材のネットやパネルに燃え移り、強風もあって急速に拡大した。
捜索・救助活動にあたっている地元警察は燃え残った建物内部や屋上も含めて慎重に確認を続けており、確認された遺体の中には、先に消防隊が発見したにもかかわらず搬出できなかったものも含まれていた。
30日の捜索で新たに30体以上の遺体を確認したとのこと。
一方で、約100人がなお行方不明とされ、79人が入院中。負傷者の中には消防士も含まれている。
現場には献花台が設けられ、多くの市民や遺族、友人らが花束やメッセージ、線香を手向け、静かに哀悼の意を捧げている。犠牲者を悼む列は途切れることなく、深い悲しみと衝撃が広がっている。
当局は直ちに、国内28件の建築・改修工事について作業を停止し、安全性の再点検を命じた。
また、この修繕工事を請け負った業者の幹部ら数人が過失致死などの容疑で逮捕されており、さらなる関係者の調査も進んでいる。
初期調査においては、火災警報器の機能不全や避難ルートの制限、燃えやすい建材の使用といった安全上の問題が指摘されており、専門家らは「高層住宅での改修工事の安全管理が守られていなかった可能性が高い」と警鐘を鳴らしている。
今回の火災は香港で1948年に起きた倉庫火災による176人死傷事故以来、最悪規模とされる。市当局は建築・改修に関する法令遵守の見直し、消防インフラの強化、住民の避難訓練の徹底など再発防止策を検討する構えだ。
遺族や被災者支援のため、多くの市民団体や地域団体が寄付や仮設住居、物資支援などを呼びかけており、被災者の生活再建や心のケア、また安全な住宅環境の回復に向けた取り組みが始まっている。
