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▽この協定は貿易・投資、観光、海洋科学、水産養殖、農業、インフラストラクチャー、気候回復力、災害への備えといった優先分野についての関与の枠組みを確立するものだという。
南太平洋の島国クック諸島(Getty Images)

南太平洋の島国クック諸島のブラウン(Mark Brown)首相は15日、中国との包括的戦略的パートナーシップ協定に調印したと発表した。

ブラウン氏と中国の李強(Li Qiang)首相は黒竜江省の省都ハルビンで協定に署名した。

ブラウン氏は声明で、「これは我が国の国益と長期的な発展目標に沿った分野において、我が国の政府、民間部門、そして国民が中国から利益を得る機会を提供するものである」と述べた。

それによると、この協定は貿易・投資、観光、海洋科学、水産養殖、農業、インフラストラクチャー、気候回復力、災害への備えといった優先分野についての関与の枠組みを確立するものだという。

ブラウン氏は先週、このパートナーシップを求めて中国に向かうと発言し、太平洋地域における中国の存在感の高まりに警戒感を強めるニュージーランドから反感を買った。

NZ外務省は15日の声明で、「協定が締結されれば、ニュージーランドは我々の利益と相互の憲法上の責任に照らして、協定を綿密に検討することになる」と述べた。

クック諸島はNZと米ハワイの中間に位置し、独立国家として国際社会と交流することができる。

しかし、予算はNZとの「自由連合協定」に基づいてNZ政府が提供し、さらにクック諸島の住民1万7000人はNZの市民権を有している。

NZはクック諸島政府が中国の「債務トラップ」に引っかかり、港の権利を明け渡したり、軍の駐中を認めたりするのではないかと懸念している。

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