バングラデシュの主要政党、政治改革ロードマップに署名
このロードマップに法的拘束力はない。ユヌス氏は来年2月の総選挙後、新政権と議会がこれに基づいて憲法および法改正を行うと説明している。
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バングラデシュの主要政党が17日、ユヌス暫定政権がまとめた政治改革のロードマップに署名した。
首都ダッカの国会議事堂前ではこのロードマップに懸念を示す数百人のデモ参加者と警察が衝突した。
デモ隊はハシナ前政権の追放を主導した活動家たちへの支援条項を追加するよう求めている。
現地メディアによると、警察は催涙ガスと閃光手榴弾を使ってデモ隊を追い払ったという。
デモ隊の一部は警察官と衝突。パトカーを破壊する者もいた。報道によると、この衝突で数人が負傷したという。
ハシナ(Sheikh Hasina)前首相は24年8月、反政府デモが激化したことを受け退任、インドに逃亡した。
このデモの死者は750人超、負傷者は数千人と報告されている。
国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は今年2月、3週間の抗議デモ中に最大1400人が殺害された可能性があると報告した。
抗議者らは、昨年のデモ参加者に対する福祉やその他プログラムを求め、ユヌス(Muhammad Yunus)首席顧問にロードマップの見直しを要求している。
ユヌス氏は17日、一連の政治改革を進めるため、主要政党の党首と共にロードマップに署名した。この中にハシナ氏の政党・アワミ連盟は含まれていない。
アワミ連盟は反テロ法に基づき、活動を禁じられている。
このロードマップに法的拘束力はない。ユヌス氏は来年2月の総選挙後、新政権と議会がこれに基づいて憲法および法改正を行うと説明している。
検察当局は16日、人道に対する罪などで起訴されているハシナ氏に対し、死刑を求刑した。