▽現場は北東部バイア州にあるBYD施設の工事現場。BYDの請負業者が劣悪な環境で中国人労働者を働かせていた。
中国の電気自動車大手BYD(比亜迪)のロゴ(Getty Images)

ブラジルの捜査当局は27日、中国の電気自動車(EV)大手BYDの建設現場で「奴隷」のような扱いを受けていた中国人労働者163人を保護し、人身売買の疑いで捜査していると明らかにした。

それによると、現場は北東部バイア州にあるBYD施設の工事現場。BYDの請負業者が劣悪な環境で中国人労働者を働かせていたという。

州検察は163人が請負業者のもとで奴隷のような生活を余儀なくされていたと指摘しているが、その主張を裏付ける証拠は示していない。

検察は刑事事件として立件できるか検討している。

保護された163人が適切な書類や労働許可証を持っていたかは分かっていない。

TVグローボは関係筋の話しとして、「163人はタダ同然、ほぼ無給で労働を強制されていた」と伝えている。

検察はこの事件を受け、バイア州のホテル事業者に163人の滞在を認めるよう要請した。

検察が公開した映像にはマットレスのないベッドと粗末な調理設備しかない寮が映っていた。

BYDは世界最大級のEVメーカーである。同社は今週初め、この請負業者との契約を直ちに解除し、適切な措置を検討していると明らかにしていた。

163人が働いていた施設は来年生産を開始する予定である。

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